育児関連

沐浴剤はよくない?石鹸は必要?助産師の視点から解説!

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「沐浴剤って必要ですか?」

妊婦健診、両親学級、産後の沐浴練習の時、この質問は非常に多いです!

結論から言うと、沐浴にはベビーソープは必ず準備するべきです。

沐浴剤はなくても問題ありません

この記事でわかること

  • 沐浴剤のメリット・デメリット
  • 沐浴剤は必要かどうか
  • 実際どうすればいいのかについて

沐浴剤とはなにか

まずは沐浴剤についてです。

商品としてはスキナベーブ、ピジョンのベビー沐浴料などがあります。

ベビーバスに沐浴剤を入れて、基本的にはベビーソープは使わずに簡単に沐浴を済ませられるというものです。

沐浴剤の特徴をまとめると、

  • 洗浄効果がある
  • すすぎや上がり湯は必要ない
  • 保湿効果がある
  • 赤ちゃんを落とす心配がないのではじめてでも安心

これだけ見るとメリットしかない!という感じですが、果たして必要なのかどうか。

メリット・デメリットから説明していきます。

沐浴剤のメリット:簡単におふろに入れられる

沐浴剤を使うメリットは、簡単におふろにいれられることです。

これだけ?って思われたかもしれませんが、すごく大切な事なんです。

赤ちゃんが泣いてあばれる時に

沐浴は、赤ちゃんの肌を清潔にするだけでなく、全身のお肌チェックをする機会です。

赤ちゃんは首・わきの下・足の付け根など皮膚が重なっている部分が多く、沐浴でしっかり洗いたいところですが、のぼせやすいため湯舟につかる時間は5分以内が目安です。

つまり5分以内に全身を洗う必要があります。

短時間でいろいろとする事がある上に、新生児は首が座っていないので慣れないうちは片手で赤ちゃんを支えるのが難しいです。

さらにそこで赤ちゃんが泣いて暴れると、もうパニックですよね。

沐浴剤はベビーソープを使用しなくていいので、常に両手で赤ちゃんを支えられます。

ひとりで沐浴しなきゃいけない時に

沐浴をする時に手伝ってくれる人がおらず、ひとりでする方もいますよね。

はじめての沐浴だと不安だし、二人目以降の方でも「首が座ってないから怖い」「久しぶりで心配」というママさんたちはたくさんいます。

沐浴剤はすすぎの必要もなく、ひとりの時もさっと済ませられるメリットがあります。

パパが沐浴する時に

おっぱいはママしかあげられなくても、ほかの育児はパパにしてもらったり、ほかの家族に手伝ってもらえます。

「赤ちゃんのあつかいが不慣れ」だったり「こわいからやりたくない」という時に、沐浴剤を使えばハードルはかなり下がります。

24時間赤ちゃんのお世話をするママさんたち
負担は少しでも減らせるといいですよね

沐浴剤のデメリット:赤ちゃんの肌トラブル

沐浴剤を使うデメリットは、赤ちゃんの肌トラブルが起きることです。

乳児湿疹が起きることがある

沐浴が必要なのは生後1か月程です。

この時期の赤ちゃんは、皮脂が多く乳児湿疹が起きやすいです。

また、沐浴剤はすすぎが不要のため、どうしても沐浴剤がからだに付いたままになります。沐浴剤の成分がからだに残ることで、乳児湿疹などの肌トラブルが悪化することがあります。

洗浄力が弱い

沐浴剤には洗浄成分が含まれていますが、ベビーソープよりも効果は弱いです。

そのため、うんちやおしっこの汚れがしっかり落ち切らずオムツかぶれを起こすことがあったり、口周りに湿疹ができることがあります。

おまけ:使いきれない

沐浴をする期間は生後1か月程なので、使いきれずに余ることがあります。

余ってしまった場合は、入浴剤として大人と一緒に使用できます。

ベビーソープ・沐浴剤/実際どうする?

結局沐浴剤は必要なのか?についてですが、

絶対に準備すべきもの/絶対に必要なものではなく、お助けアイテムとして活用するのがいいと思います。

ベビーソープは必ず準備しましょう。

実際どうすればいいかについて説明していきます!

毎日ベビーソープで沐浴する

毎日ベビーソープで洗ってあげるのが一番おすすめです。

肌に付いた汚れや皮脂を、毎日落としてあげることで肌トラブルの予防になります。

ベビーソープはふつうの石鹸とは違い、洗浄力はそこまで高くありません。それでも乾燥が気になる時は、保湿剤を使って保湿します。

赤ちゃんの皮脂量は成長に伴って減っていくので、保湿剤はあって困ることはないと思います!

泡タイプ

ベビーソープはポンプ式の泡タイプと固形石鹸があります。

泡タイプは泡立ての必要がないので準備の手間が省けます。

ナチュラルサイエンスのママ&キッズは、私も職場で使っていておすすめです。

頭用と全身用に分かれているのが他にはないところです。

頭皮の方が皮脂が多いので、専用ソープで皮脂汚れを落としてくれます。

詰め替え用もあるのでコストカットができて助かりますよね。

固形石鹸

固形石鹸は沐浴前に泡立てて使うのがおすすめです。

少し面倒に思うかもしれませんが、泡立てネットで簡単にモコモコの泡が作れます。

ポンプ式の泡よりずっと濃密な泡で洗うことができます。

またポンプを押す時に底が滑って倒れることもよくありますが、固形石鹸だと洗面器に泡立てておけばいいので、準備さえしてしまえば沐浴はしやすいと思います。

新生児落屑(らくせつ)について

赤ちゃんの皮膚の乾燥についてよくある質問があります

「赤ちゃんの手すごく乾燥してませんか?」
「手足の皮がむけてるのは大丈夫ですか?」

生まれたばかりの赤ちゃんは新生児落屑(らくせつ)が起きます。

新生児落屑とは、からだの抹消部分、主に手足の先を中心に皮がポロポロ自然に剥がれ落ちることをいいます。赤ちゃんの生理的現象で、様子をみて大丈夫なものです。

新生児落屑がひどい時や、からだの中心部分も乾燥している時は保湿してあげるのがおすすめです。

保湿剤は生まれてすぐから使用できるものを選びましょう。

ママ&キッズからはローションとクリームが出ています。

新生児期に使うのであれば、まずはローションからで十分かと思います。

380mlの大きいボトルの方がワンタッチでプッシュできるので、使いやすくておすすめです。

自分にもおふろ上がりに使ったり、ハンドクリームとしても使えます!

沐浴剤を使う時は2~3日に1回はベビーソープでしっかり洗う

「沐浴剤を使いたい」「もう準備してある」「人にもらった」という時は、”2~3日に1回”はベビーソープでしっかり洗ってあげて下さい

からだに残った沐浴剤の成分、汚れ、皮脂を洗い流しましょう。

2~3日に1回も無理という場合は、週末など手伝ってくれる人がいる時はベビーソープを使って下さい。

それでも肌トラブルが起きる場合は、週末だけでは足りないという事なので、2~3日に1回にがんばって増やしてみて下さい。

肌トラブルがある時はベビーソープを使う

オムツかぶれや湿疹などの肌トラブルがある時は、治るまでは沐浴剤の使用を控えてベビーソープを使うことをおすすめします。

「泡立てた石鹸で洗う」ことはスキンケアの基本なので肌トラブルがある時はまずは基本に戻るのがおすすめです

まとめ

沐浴剤は必須ではないので、ベビーソープとどちらか迷っているのであればベビーソープをおすすめします。

育児する環境やサポート体制はひとによって違います。

またどのような状況で肌トラブルを起こすかも赤ちゃんによって違います。

メリット・デメリットを知った上で、やりたいこと、できることを選択していくのが大切です。

産後の育児を通して「思っていたのと違った!」ということはたくさんあります
柔軟に予定変更するのも賢い選択!

育児用品の準備、ぜひ楽しんでください!