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モニターベルトとは、胎児心拍モニターという検査で使用するベルトのことです。
施設によって、専用のベルトを購入するように言われることがあります。
「病院で買うのは高いけど、店舗に行っても見つからない」ということもあるようです!
この記事では、
- モニターベルトってなに?
- どうして買わなきゃいけないの?
- 人からもらった物でのいいの?
- どこで買えばいいの?
という悩みを解決していきます!
モニターベルトとは
36週以降の妊婦健診から、胎児心拍モニターという検査が始まります。
胎児心拍モニターとは、ママのお腹の張りと赤ちゃんの心拍をモニタリングして、赤ちゃんが元気かどうか確認するために行う検査です。
36週以降の妊婦健診とお産の時に必ず行う検査で、赤ちゃんの状態を確認したり、今後のお産の方針を決めるのにとっっっても大切な検査です。
その検査をするのに二つのトランデューサーをおなかに装着するのですが、トランデューサーを固定するための穴あきベルトをモニターベルト・NST用ベルトなどと呼びます。
モニターベルトは2本で1セットです。
モニターベルトを購入する理由
モニターベルトを患者さん毎に準備してもらう理由は、感染対策です。
ベルトは直接肌に触れるものです。
妊婦健診やお産で使用すると汗や血液で汚れてしまいます。
私が勤務している病院ではコロナウィルスの問題が起きる前からモニターベルトの購入を患者さんにお願いしていました。
コロナで感染対策が強化された事を機に、患者さん毎に準備してもらう病院が増えたようです。
妊婦健診の時
先述した通り、36週以降の妊婦健診で毎回、胎児心拍モニター検査をします。
検査時間はだいたい20分~になります。
妊婦さんは暑がりになる事が多いので、季節を問わず、検査前後のベルト脱着の時は汗をかいてる方が多いです。
目に見えていなくても汗で汚れてしまいます
お産の時
お産の時は妊婦健診の時よりも長く胎児心拍モニター検査をします。
1回に最低でも30~40分以上、何時間も付けっぱなしということも非常に多いです。
お産中はとにかく汗をかきます。
そして、羊水や血液が付着します。
お産後のモニターベルトは、血と汗と羊水が浸み込んだ状態ですね。
私はお産中にフェイスシールドを着けています
特に血液など何か飛んできた感覚がなくても、お産後には目に見えて血液などがフェイスシールドに付いていることが非常に多いです!
見た目にはきれいな状態でも、血液・羊水は必ず付着していると言っていいと思います。
モニターベルトの購入が必要ない病院
個人でモニターベルトを準備しない場合は、病院でいくつかあるものを使いまわすことになります。
正直、短期間で定期的に消毒洗浄できるわけではないのであまり清潔とは言えません。
モニターベルトは再利用してもいい?
お産で使ったモニターベルトは、思った以上に汚れるという事が分かったと思います。
上の子の時に使ったものを持っている、人からもらうなど、モニターベルトを再利用することもあると思います。
モニターベルトを個別で準備することは感染対策が目的です。
人からもらう・中古品を使うことは、本末転倒となるためおすすめしません。
前回の妊娠時に使ったものを使う
前回の妊娠時からモニターベルトを持っている方は、2回目以降でも同じものを使います。
多少汚れても、自分の血液・羊水であれば気にならないのが一般的かと思います。
お産が終わったらできるだけ早く洗ってから保管するようにしましょう
人からもらう・借りる
人が使ったものを使うということは、一度その人の血液・羊水・汗が浸み込んだものを使うことになります。
見た目がいくらきれいでも、お産で使用した以上ほぼそう考えて間違いはないです。
その方が予定の帝王切開だった場合は例外ですね。
借りる時は、付着した血液が落ちなくなる可能性があるので注意が必要です。
いずれにしても購入する金額と比べてハイリスクに感じます。
自分だったら・・・ですが、血のつながった姉妹のもので「あげる」「汚れてもかまわない」と言われたら使えるかなと思います。
現場をみているので、仲のいい友人でも他人のものは使えそうにないです。
許容範囲は人それぞれだと思うので情報を知った上で判断するのが大切ですね
フリマサイトで中古品を買う
中古品の購入は本当におすすめしません。
そもそも使用している時点であまり清潔なものではないですし、「数回だけ使用」「汚れはありません」と書いてあっても、本当のことは分からないからです。
お産で使用しても目立った汚れがなければ「2~3回だけ使用」と書いても分からないですよね。
でも実際は目に見えないレベルで羊水や血液は飛んでいるし、汗は浸み込んでいます。
例えるなら「他人の使用済みの産褥ショーツ・サニタリーショーツをわざわざお金を払って買いたいか」。
ショーツだと急に嫌悪感が出てくると思いますが、汚れのタイプとしては一番近いように思います。
相手方の感染症情報に関しても不明瞭ですし、医療では”未知の感染症”に対する対策がスタンダードなので、リスクがとても高いと思います。
「未知の感染症って突飛!おおげさ!」と思うかもしれませんが、最近でいうと新型コロナウィルスがまさにそうでしたよね。
意外と身近に潜んでいるのがこわいところです。
「新品」と記載しているものもありますが、購入するのであれば確実に新品だと判別できるものがおすすめです。
フリマサイトでの購入は慎重に!
どこで購入するのがいいか
じゃあ一体どこで購入すればいいのか。
おすすめは、病院で買うか、店舗・インターネットで新品を購入することです。
店舗・インターネットで購入した方が安く買えることもあります。
自分で探して買う時のポイントは確実に新品であることです!
インターネットではdacco(ダッコ)公式ストアがあるAmazonでの購入がおすすめです。
daccoは産婦人科で使う医療用品を多く取り扱っているオオサキメディカルの自社ブランドで、モニターベルトも販売しています。
モニターベルトは2本で一組です。
双子ちゃんを妊娠中の方は3本セットを購入しましょう。
まとめ
- モニターベルトとは、胎児心拍モニター検査で必須のアイテム
- 個別で準備する理由は、感染対策のため
- もらいもの、中古品はおすすめしない
- 自分で購入するなら公式店舗・サイトが安心!
モニターベルトを買う時期になると、いよいよお産が近づいて来ていますね。
入院荷物を今一度確認し、入院に向けて準備を整えるといいと思います!
残りのマタニティライフを楽しみつつ、健康にお過ごしください!!