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赤ちゃんが入院している、用事があって赤ちゃんを短時間預けたい、出産後に復職するなど、様々な理由から搾乳が必要になるママはたくさんいますよね。
手で搾ればいいのか搾乳器を使うのがいいのか?
搾乳器は手動と電動どちらかいいのか?
おすすめのメーカーはある?
など分からないことも多いと思います。
この記事では
- 手搾乳のやり方
- 搾乳器を使った搾乳方法
- 手動と電動搾乳器、それぞれにどんな人に向いてる?
- 搾乳器の選び方
- おすすめの搾乳器
について解説します!
搾乳する量と時間
用事があって赤ちゃんを短時間預けたい時などに数回だけ限定的に搾乳する場合と、毎日継続的に搾乳が必要な場合がありますよね。
どのくらい搾乳すればいいのか。
双方きっちりと決めていつもその通りにする必要はありませんが、目安を紹介します。
限定的に搾乳する場合
ふだん直接授乳がメインで、たまに搾乳するという場合は、量や時間はあまり気にする必要はありません。
ふだん赤ちゃんが吸っている時間に合わせる、必要な量に合わせるなどしてください。
赤ちゃんを預ける場合は、外出中に乳房が張ってくることがあるので出先でも対応できるようにしましょう。
継続的に搾乳する場合
赤ちゃんが入院している場合や、上手く飲み取れずに搾乳している場合は、「1回哺乳量分を1日の授乳回数分」搾乳するのが理想です。
例えば新生児期では1日8回程度授乳します。
1回に40ml飲んでいる場合は、40mlを8回という感じです。
ただ、母乳の分泌には個人差があって、1回で必要な量が出ないことはよくあります。
産後すぐではほとんどの人が十分な量はまだ出ません。
そういう時には1回約20分くらいを目途にします。
母乳の分泌の増加と維持には、「刺激」と「実際に分泌される量」が重要です。
母乳は、赤ちゃんが直接吸ったり搾乳する時の刺激で分泌が促されます。
また、実際に分泌された量=必要な量だと体が判断してまた作られます。
授乳の回数や搾乳量が極端に少ないと、母乳の分泌量が増えなかったり、減っていく原因となることがあるので注意しましょう。
とはいえ無理は禁物です。
原理を知った上で、できる範囲で適度に行うのがいいと思います。
搾乳の方法
手で搾乳する方法と搾乳器を使用する方法があります。
手搾乳
- 手を洗い、清潔な容器(哺乳瓶)を準備する
- 少し前かがみになり、手で乳房を支える
- 親指と人差し指を乳輪の外側に置く
- 少し手前(体の方)に指を押し付けて指の腹で圧迫する
手搾乳は少し大変ですが、基本のやり方なので覚えておくといいと思います。
ごくたまにしか搾乳をしない方は手搾乳でも十分かもしれません。
搾乳器ではうまく搾乳できず、手の方がよく搾れるという方もいます。
産後からまだ日が浅い時期では、軽く手搾乳をして乳頭と乳輪をほぐしてから搾乳器を使うのも効果的です。
搾乳器
- 手を洗い、消毒済みの搾乳器を準備する
- 乳頭がカップの中心にくるように乳房に押し当てる
- やさしめの吸引圧で搾乳を始める
- 母乳が出始めたら吸引圧を強くする
搾乳する頻度が多い方は搾乳器を使うのがおすすめです。
授乳の時、赤ちゃんは最初に「呼び出し吸啜」というチュチュチュチュと浅く小刻みな吸い方をします。
この吸い方で母乳の分泌を促して、母乳が出始めるとゴクンゴクンと深くゆっくりした吸い方に変わります。
赤ちゃんてすごいですよね。
この「呼び出し吸啜」を再現するために、最初はやさしめの吸引圧で搾乳を始めるのがポイントです。
搾乳器は手動と電動どちらがいいか
「搾乳器は手動と電動どっちがいいですか?」という質問は多いです。
どちらがいいかは搾乳の頻度や予算、その方の性格にもよると思いますが、搾乳が必要なくなるまでしっかりと続けられそうなものを選択することをおすすめします。
それぞれどんな人に向いているのかをまとめたので参考にしてください。
- 搾乳の頻度が高くない
- 搾乳する期間が短いと予想できる
- できるだけコストをおさえたい
- 1日に何度も搾乳する
- 搾乳する期間が長くなりそう
- 手動搾乳器で負担を感じた
- 手動搾乳器で首や肩がこる
- 搾乳自体に負担を感じるが母乳育児はあきらめたくない
- 腱鞘炎などで手を痛めている
- 多忙で上の子の育児や家事をしながら搾乳したい
おすすめの手動搾乳器
手動の搾乳器は、メデラの「ハーモニー手動さく乳器」がおすすめです。
ハーモニー手動さく乳器
ひとつのハンドルで上の部分をプッシュすると弱めの吸引圧、下をプッシュすると強めの吸引圧で搾乳することができ、自己調節する必要がないので便利です。
これは他の手動搾乳器にはない機能なのでおすすめするポイントです。
洗浄するパーツは全部で8つ。
分解や組み立て、洗浄は簡単にできます。
メデラの搾乳器は乳房・乳頭のトラブルが起きにくく、どのタイプもおすすめです。
多くの産婦人科で使用されていて、実際私の今までの職場もすべてハーモニーは取り入れていました。
おすすめの電動搾乳器
表の中でも王冠マークが付いているものが特におすすめです。
上から順番におすすめポイントを解説しますね。
片胸ずつ交互搾乳
片胸ずつ搾乳できる電動搾乳器を3つ紹介します。
片胸ずつの場合は、片手があくので何かしながら搾乳することができます。
家事までは難しいですが、子どもに読み聞かせをしたり、お茶を飲んだりと搾乳時間を有効活用できそうです。
ソロ電動さく乳器(シングルポンプ)
「ソロ電動さく乳器(シングルポンプ)」はメデラから出ています。
洗浄するパーツはなんと3つ!
大きなパーツしかないので分解・洗浄・組み立てはすごく楽です。
フル充電で最長1.5時間作動し、片胸ずつの搾乳で約6回分使えます。
さく乳器 電動 handy fit
「さく乳器 電動 handy fit+」はピジョンから出ています。
ピジョンの搾乳器シリーズは母乳実感の哺乳瓶を取り付けることができます。
LEDディスプレイで搾乳時間やバッテリー残量などを確認できます。
またディスプレイが光るので夜間の暗い寝室などでも操作がしやすいです。
パーツは全部で8つと多め。
電動部は洗えないので他のパーツ7つを分解・洗浄して組み立てます。
弁などの細かいパーツも含まれます。
イージー電動さく乳器
メデラの「イージー電動さく乳器」は、2024年11月11日からAmazonで限定先行販売しています。(発売予定日は2024年12月18日)
これは「ソロ電動さく乳器(シングルポンプ)」と「さく乳器 電動 handy fit+」のいいとこ取りをした搾乳器だと思います!
洗浄パーツは双方の間をとった5つで、分解・洗浄は比較的簡単にできます。
「ソロ電動さく乳器(シングルポンプ)」にはないディスプレイがついていて、作動時間も3時間と長くなっています。
しかも価格帯も定価だと3つの中でも最安です。
この3つで悩んでいるなら「イージー電動さく乳器」を選ぶといいと思います。
両胸同時搾乳
両胸同時に搾乳できる電動搾乳器を2点紹介します。
両胸同時だと搾乳時間が半分になって時短になりますよね。
ひとつは時間を有効活用できるハンズフリータイプです。
スイング・マキシ電動さく乳器(ダブルポンプ)
メデラの「スイング・マキシ電動さく乳器(ダブルポンプ)」は「ソロ電動さく乳器(シングルポンプ)」と同じ機能で、両胸同時に使えるタイプです。
乳首のサイズに合わせて選べるように、SサイズとMサイズの搾乳口が入っています。
バッテリのフル充電で1.5時間作動します。
搾乳時間にもよりますが約6回は使えます。
洗浄パーツはシングルポンプでは3つでした。
同じものが2つずつなので洗浄パーツは6つと増えますが、大きいパーツしかないので分解・洗浄・組み立ては簡単にできます。
スイング・マキシ ハンズフリー電動さく乳器
メデラの「スイング・マキシ ハンズフリー電動さく乳器」は両胸同時にハンズフリーで搾乳ができます。
カップにモーターがついていないので76gと軽く、授乳ブラにおさまるサイズです。
授乳ブラは専用のものはなく、どの授乳ブラにも対応しています。
洗浄パーツはカップのみで、1つのカップで3つに分解できます。
カップが2つあるので6つのバーツを洗浄・消毒します。
乳首のサイズに合わせて選べるように、2つのサイズの搾乳口が入っています。
本体モーターにはストラップが付いているので、家の中を動き回りながら搾乳ができます。
上の子のお世話をしたり家事をしたり、ごはんを食べながらなど、搾乳の負担が格段に軽減できます。
ハンズフリーさく乳ブラ
メデラから搾乳器を胸に固定して、ハンズフリーで搾乳ができる専用のブラが出ています。
ハンズフリー用ではないボトル付きの搾乳器を固定し、ほとんどの搾乳口にフィットするつくりになっています。
お手持ちの電動搾乳器がこれだけでハンズフリーになるので便利ですよね。
「ハンズフリーさく乳カップ」には使用できないので気を付けてください。
まとめ
メデラの搾乳器は本当におすすめできるものなので、メデラの紹介が多くなりました。
搾乳後の保存方法は別記事で紹介しています。
NICUなどに赤ちゃんが入院中の方はこちらを参考にしてください。
赤ちゃんと自宅で過ごしている方は、こちらの記事から保存方法から温め方まで解説しています。